私は、2010年度博士前期課程を修了しました。
大学院では、それまでの経験知による看護に、看護理論を融合させることにより、現象を複合的・多角的に判断する礎を修得することができました。また、在学中は様々な場で活躍する同志や憧れの先輩方と協働する貴重な時間も過ごせました。
2011年度CNS資格を取得しました。施設内外でのCNS活動が充実してきた頃に、私事ですが、結婚・出産というライフイベントを経験し、現在も第3子出産を控え、産前休暇取得中です。現在は、施設の垣根を越えたCNS活動と育児の両立が困難と感じ、資格を更新せず、育児中心の生活を送っています。
育児休暇からの復職中は、外科系外来ブロックで、初めて外来看護を経験しました。がん治療の意思決定や治療の多くが外来で行われるため、外来看護師の担う役割は多岐に渡ります。反面、外来看護師と患者様の関係性は一期一会の場合が多く、短時間での信頼関係の構築、患者様の個性を汲み取った意思決定支援、患者様やご家族様のライフスタイルに合わせた治療の検討など、患者様やご家族様の思いに寄り添った看護を心がけています。
また、当院では自治体病院の機能として、がんが進行し、救急搬送されて来院される方や、身寄りのない方など、さらに複雑な状況下での意思決定支援を求められることも少なくありません。医師や他コメディカルなどの多職種と連携・調整を図り、今後もより良い医療を提供し続けていけるよう研鑽していく所存です。
そして、子どもたちが成長し、親である私の手から離れたら、CNS再認定を夢見て。
今後も最新の知識を修得していけるようにアンテナを高く張り続けたいと思います。